OUR STORIES

英米文学の世界
Best British Short Stories 2020
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    JUGEMテーマ:英語の文学

    昨年7月からタイトルの本を読み始めました。

     

    なぜ2020年のものを読み始めたかというと、これがカルチャーセンターの課題本だったから。

    以前に受講していたクラスがなくなってしまったため、同じ時間帯の別のクラスを受講し始めました。

    収録されているすべての短編を読むのではなく、イギリス人の先生が選んだものだけを読んでいます。

    私は途中から参加でしたが、それまでに読んだものを教えてもらい、一応、読みました。

     

    いまは最後の Purity を読んでいます。

    近未来小説?と思われる内容。読めば読むほど、考えさせられ、おそろしくもなる話です。

    設定としては、オランウータンとの関係性で大島渚の「マックス・モナムール」を思い出したり、

    気候変動という点では以前に読んだオランダの The Netherlands Lives With Water by Jim Shepard を思い出したりします。

    曖昧なままに終わりますが、物語のその後を考えると、なお恐ろしい想像が広がります。

    | mats | 作品 | 13:16 | comments(0) | - |
    1月の読書会 自律学習者育成ガイドブック
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      1月20日の語研読書会のテーマは、

      関屋康、ジョー・マイナード監修、加藤 聡子、山下 尚子著(2021)

      『英語教師のための自律学習者育成ガイドブック』

      神田外語大学出版局

      でした。

      私が読みたいと思っていた本を、読書会レギュラーの人が選んでレポートしてくれました。

       

      最初に関屋、マイナードによる経験談があり、そのあと一般的説明、最後に授業でできる活動案が挙げられています。

       

      学習者の自律に特に興味を持ったのは、以前e-Learningの科目を担当していたころです。

      e-Learningは、その他の媒体を用いた自学自習と同様に、学習者自身の「やる気」に頼ることになりますが、指導者がいるとモチベーションを維持することが、より容易になる可能性があります。

      e-Learningではなく、普段の授業の予習・復習についても、学習者の態度によって実行率が変わるので、自律することが望ましいです。

      11月の読書会で読んだ『モチベーションの心理学』に通じるところがあるのかな?と思っていましたが、ちょっと違っていました。

      以前にESACと呼ばれるアルクの「英語学習アドバイザー」という認定制度でアソシエイト資格をとりましたが、そのとき学んだコーチングの手法に近い事柄が述べられていました。モチベーションの上げ方や維持の仕方よりも、アドバイスの与え方に注目しているように思います。

      学習者が教師のところにアドバイスを求めてくる、ということはなかなかないので、実際には学習者の意識を高められるように教師が働きかける必要があるでしょう。また、学習者が教師にアドバイスを求めて来やすいように、普段の授業での教師の態度が重要だと思いました。

      関屋氏が引用した"From Sage on the Stage to Guide on the Side."というのは、覚えておきたい一文でした。「上から目線」ではダメだということですね。

       

      授業での活動案は、実践的ではありますが、そのための時間を如何に確保するか、ということが問題になりそうです。でも、こういうことをやるべきだ、という意識を持つことが大切かな、と思いました。

      | mats | 英語教育 | 12:57 | comments(0) | - |
      罪悪
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        フェルディナント・フォン・シーラッハの短編集。

        この作家を読むのは、これで2冊目。以前に読んだ『犯罪』と同じpage turner。読みだしたら止まらない。

        『犯罪』と比べると、こちらのほうが暴力的で、いわゆる「社会の底辺」の人たちの話が多く、終わり方が曖昧な場合も多いという印象。『犯罪』のほうが爽快感があったような。

        この人の話が面白く読めるのは、基本的には時系列で話を進めているけれど、内容によって時系列から離れて書いてあるせいだと思います。読者がどういう印象を受けるかを推測して、自然に、あるいは意外に感じられるように、話の順番を考えて配置してあるのではないでしょうか。私も話をするとき、こんなふうに話せれば良いなぁと思いますが、なかなか難しそう。

        一方で、あまりにスルスルと読んでしまって、読んでる時は楽しいけれど、それぞれの話の展開が記憶に残っていないようにも思います。

        なぜか、読み終わってからタイトルを見ても、どんな内容だったか思い出せない話も多いです。タイトルと内容が直接結びついていないからなのか。

         

        罪悪

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        映画で見た『コリーニ事件』をあらためて本でも読んでみたくなりました。                

        短く簡潔な文が多いので、もしかしたらドイツ語の勉強にも適しているかも?と思ったりしますが、どうなのでしょう。

        英語訳も試してみたいです。

         

        『犯罪』『罪悪』に入らなかった短編を収録した本が図書館にあったので借りて読みたいと思いましたが、まだ他に借りていて読んでいない本があるので、しばし我慢。

         

        | mats | 作品 | 01:17 | comments(0) | - |
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