2011.10.31 Monday
Tangled Webより(2)
JUGEMテーマ:英語の文学
テキストの始めの2話は3週間かけて読みましたが、現在は一つの作品を2回で読み切っています。ニュース記事も読んでいるので時間的にはきついですが、ふつうに小説を読む感じで読み進みたいと思って、敢えて時間をかけないように計画しました。それでもあまりに未消化なので、後期はニュースを1、2段落のみに限って、短時間で終えるようにしています。
Marionettes, INC. (Ray Bradbury)とTaste (Roald Dahl)については既に書きました。
その後、Telling Stories (Maeve Binchy)、The Coward (V. S. Naipaul)、Mr Know-All (Somerset Maugham)、Sharp Practice (Frederick Forsyth)、Edna, Back from America (Clare Boylan)を読み終わりました。
Telling Storiesは以前も書いた通り、イギリス人的なユーモアのある痛快な話で、少なくとも女性は素直に面白く読めるのではないでしょうか。
ナイポールのThe Cowardはシリーズものの一編です。トリニダード・トバコという馴染みのない場所での物語で、そこに暮らす人たちの生活がどんなものかを想像するのは、小説を読みなれない人たちには大変だったでしょう。こういう短編を読む場合は、シリーズの他の作品も読むのが一番良いと思いますが、その土地の地理や歴史を知るだけでも、相当おもしろさが違ってきます。あまり女性向の話ではないですが、このゆるい雰囲気は、私は嫌いではありません。
Mr Know-Allは20年ほど前に教科書で読んだことがありました。この結末をすんなり理解できる大学生は多くないどころか、何が何だかわからないという学生のほうが多数派です。雑誌「コスモポリタン」に収録されていた作品ですが、当時この雑誌を読んでいた女性たちは、この結末がすんなり理解できたのでしょうか。物語の顛末がわかるということは、内容の理解の問題なのか、言葉の理解の問題なのか。所謂short-circuit hypothesisというのが当てはまる例なのであれば、日本語で読めば分かるはずなのですが、果たしてどうでしょうか。
その後の作品については、また後日。