OUR STORIES

英米文学の世界
A Family Man
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    JUGEMテーマ:英語の文学
    The Penguin Book of Modern British Short Storiesの4つめの話。
    family manというのは、家庭的な男、家族思いの夫、というような意味。
    リーダーズ・プラスには"He is a family man."で「あいつはワルだ(泥棒など)」という例もありますが、これは特殊な前後関係の中だけの意味でしょう。
    で、この話の中心的話題である男性Mr Corkは、どういう意味でfamily manなのか?
    これが物語を貫く謎です。
    物語に出てくるのは、Mr Corkに関わる二人の女性のみ。Cork氏自身は登場しません。
    しかも主人公BereniceはMr CorkをWilliamと呼んでいるのに、妻(および登場しない別の女性Rosie)はMr Corkを"Bunny"と呼びます。どうやらBereniceはだまされていたらしい…。
    というような推測はできるのですが、では真相はどうなのか、何がどうなったのか、誰がどんな嘘をついたのか、はっきりさせることはできません。
    かつてWilliamはBereniceに、見知らぬ訪問者に女性の一人暮らしだと悟られないよう、父と一緒に暮らしているふりをしたほうがよいと助言しました。彼女はクエーカー教徒の家庭に育ったため、そんな小さな嘘にも罪悪感をもつのですが、Mrs Corkと話しているときは、なぜか自然に嘘が口を突いて出たりします。
    彼女は特別な性格の人ではないようですが、それでも彼女の感覚は虚偽に満ちているということです。人間とは、こういうものなのでしょう。

    作者のPritchettは1990年生まれで1997年没。作家生活は1920年代に始まったようです。この物語が含まれる短編集On the Edge of the Cliffが出版されたのは1979年。著者79歳のとき。女性の一人暮らしが一般的になってきた時代でしょうか。時代の移り変わりに興味を持って物語を書いていたことは容易に想像できます。すごい作家です。
    | mats | 作品 | 13:06 | comments(0) | - |
    ありがとう、吉祥寺
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      京王の駅ビルが完成に近づいています。
      交番の場所も元に戻りました。

      吉祥寺北口から駅の東側を見ると、
      あまりに上方なので気づきにくいのですが、
      巨大看板が立っています。
      一昨年はこれ。

      そして去年からはこれ。

      一昨年で創立100年、吉祥寺に引っ越して90年の学園を「見守り続けてくれた街への感謝を表現」だそうですが、自らもこれをマナー広告と呼んでいるところをみると、「自分たちの行動を見つめ直すことを訴えかけて」という意味合いの方が強いのかもしれません。(「カッコ」内は学園のサイトより引用)

      ということは、駅や周辺からの苦情が多いのでしょうか。
      小中高生は制服を着ているので、何かあれば一目瞭然ですが、
      土曜の夜に駅のまわりでへたり込んでいる若い人たちの相当数も、この学園に所属しているのかも??


      ところで
      吉祥寺について、一部の住人がトテモ気に入っていることが一つあります。
      それは、金融機関が多いこと。



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      | mats | 地元情報 | 21:52 | comments(0) | - |
      オデヲン
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        「オデヲン座」という名前の映画館はあちこちにあったはずだけれど、
        今は吉祥寺以外には横浜にあるだけかな。
        オデオンとはギリシャ語で劇場のこと。
        だから映画館の名前としては、そのものズバリなのだけれど
        「オデヲン」と書くのは何故でしょう。


        この記事は別のブログに掲載していたものと同じです。
        | mats | 地元情報 | 21:40 | comments(0) | - |
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