OUR STORIES

英米文学の世界
学ぶということ
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    ものを教える側にいると、教えられる側の気持ちがわからなくなる人も多いようですが、そういう人は何か新しいことを学んでみると良いのではないでしょうか。英語の教師の中には、そのために常に新しい言語を学んでいる人もいます。自分が生徒になってみると、先生のどのような発言や態度がやる気を持たせたりガッカリさせたりするかがよくわかります。さらに、自分の学習に対する感じ方や態度がよく分かるので、どのようにすれば自分が効率よく学べるか、練習を続けられるか、などが分かり、「優れた学習者」になれるでしょう。

    かつて会話学校で教わったミーガンという若い女性の先生は、実は美術の教師になりたかったと言っていました。そのころ私にはまだ小学生の子供がいて、子どもの美術教育にも興味があったので、子どもに美術を教える意義について彼女に聞いてみました。ミーガンによると、子どもが自分の作品を通して自分の上達、発達を意識できることが重要だということでした。そのためには、こどもの作品を、こどもの目の届くところに飾っておくと良いと教えてくれました。こどもは以前の自分が作成した作品をみて自分の成長を確認して自信をつけるのだそうです。

    最近読んだ新聞日曜版の記事で、劇団ひとりさんが最近ゴルフにハマっていると語っていました。練習すれば上達するという経験は大人になるとあまり味わえないが、それができるので楽しいのだそうです。

    たしかに自分が上達したり成長したりするのを実感できるとうれしいものです。それが「やる気」につながります。学校の授業でも、生徒に自分の成長を実感させる機会を持たせることは重要です。

    「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますが、実際には好きでも上達しないこともあります。
    上達したり成長したりするのを実感できることが「やる気」を生む、と考えると、上達するからこそ好きになる、ということもできます。

    ということは、もともと好きであるか、あるいはやってみたら上達したということがあれば、やる気を持って学習を続け、その結果成長し、さらに学習意欲がでる、ということでしょうか。

    たしかに成長・上達とやる気には相互関係があるでしょう。

    しかし、しかしなのです。
    上達したり成長したりできなければ、やる気は起きないのか?
    やる気がなければ学習を続けられないのか?

    そんなことはありません。

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