2016.05.01 Sunday
Olive Kitteridge (2)
JUGEMテーマ:英語の文学
Olive Kitteridgeを読み続けています。無愛想だし人のものを盗んだりするし、訳のわからないヤなオバサンという印象でしたが
徐々に人物全体が見えてきました。
とくに旦那さんが入院してから、弱気になっているのか
それまでの行動と違う傾向も現れているようです。
「ヤな感じ」なのも、彼女が自分に正直だからだと解釈することもできます。
それでもまだ人物像が絞り切れないという意見も多いですが
私は「こんな先生、いそうだなぁ」と思います。
同業者が集まると、「ヘンな先生」の話で盛り上がったりするし
留学中に同じ寮の学生からひどい目にあわされたという話も聞くし
ガッコーにはヘンな人はたくさんいます。
それでもやっていけるのが、教育現場です。
恐ろしいことでしょうか。まぁ、恐ろしいです。
ヘンな先生に教わることになった生徒・学生は大変かもしれません。
でも教育現場は、ある程度の「ヘン」が許される場でなければいけません。
とくに「ヘン」な生徒・学生が、排除されるようでは困ります。
教える側にもある程度の多様性があるほうが望ましいと思います。
Olive Kitteridgeに関していえば、彼女自身はちょっと問題ありですが
教師として生徒に対してヘンだったというわけではないでしょう。
Oliveの若い人たちへの対応ぶりから考えると、
少なくとも標準程度には良い先生だったように想像できます。